生姜好き必見!並んででも食べたい!銀座で連日満席のジンジャーミルクのかき氷店へ潜入!
都内の高級かき氷ブームの火付け役となった日本料理の名店くろぎ
あっという間に梅雨も明け、急な猛暑に東京の本格的な夏の始まりを感じる今日この頃。
かき氷専門店にとってはベストシーズンの幕開けだ。
昨今のかき氷事情は我々が幼い頃に食べていたお祭りで売っている400円のシロップモノとは対極的な進化を遂げている。
素材のシンプルさ故に究極を追い求めた結果、1500円や2000円ののかき氷が飛ぶように売れる時代になり、いつの間にかそれが世間のスタンダードになった。
代表的なお店で言えば、私も好きなお店の一つである「廚菓子くろぎ」。
そう。あの日本料理の名店、くろぎのオーナー兼料理長・黒木純氏が監修するお店だ。
かつては東京大学本郷キャンパス内にあったこの店舗には、多くのかき氷ファンが「黒みつきなこかき氷」を求めて列を成した。現在は移転をしたが下記の3店舗でくろぎのかき氷を堪能する事ができる。
湯島
上野広小路のパルコ内
銀座SIX内
生姜とミルクの天才的な調和
もちろん、くろぎのかき氷も絶品なのだが、今回は銀座の人気店を紹介する。
お店の前をいつ通っても連日満席でSNS界隈でも人気爆発中のお店、「銀座のジンジャー」だ。
早口言葉で10回言って欲しい。「銀ジャのジンジャー」と言ってしまうはずだ。
1階が生姜シロップの専門店で2階がカフェスペースになっている。

あえてお昼時を外して16時頃に訪問したが満席。最短の案内で18時半になるとのこと。
せっかくなので名前を書いて近くのカフェで時間を潰した。

かき氷の為に2時間も待つ経験は初めてだが、そもそもかき氷は食べたい時に食べないと美味しくない。
暑い炎天下の中で駆け込むからこそ幸福度は絶頂に達するものだ。
果たして、カフェで2時間も涼みアイスコーヒーブレイクをした私の胃袋が18時半のかき氷を歓迎できるだろうか。

入店時間の頃には焼き鳥が食べたくなって来たが記事の為と割り切って店へ入った。
メニューを確認すると、氷の部分に2種類のベースがある。
- ジンジャーミルク(写真左)
- カマンベールチーズ(写真右)

この手のお店に来た際にはやはり一番人気を注文すべき精神で、店員さんに尋ねる。
一番人気はカマンベールチーズベースのブルーベリーアールグレイにエスプーマトッピングとのこと。
イチゴであって欲しかったのはここだけの内緒だが、自分ルールに従う。
ベースが二つあるとのことなので、もう一つはジンジャーミルクベースのキウイブランを注文。
マシンで氷を削る様子は見ているだけで涼しくなる。

期待にドキをムネムネさせながら待つこと数分。
まず、ジンジャーミルクベースのキウイブランが到着。
きっと一番人気は気合い入れて作ってくれているのだろう。

圧巻の迫力。25cmくらいの高さはありそうな美しい雪山に思わず歓声が漏れる。
これがお茶碗いっぱいの白米と思って見たら、どうだろう?
間違いなく今のコンディションでは戦意喪失だ。店員さんに謝罪して店を後にするだろう。
そんな妄想はさておき真面目に紹介すると、写真右側にあるジャムのようなものがキウイのコンフィチュールだ。
コンフィチュールとは、煮た果物を瓶などに保存した食品のことで果物の果汁だけを煮詰めた後に果肉を漬ける。
それに対しジャムは全て煮込むので形がペースト状になる。
フランス語の「コンフィ(confit)」が語源で、よく聞く「鴨のコンフィ」のコンフィと同じ意味だ。
このコンフィから派生したコンフィチュールは、砂糖で浸出させた果汁を煮詰めて果肉を漬けるので果肉の食感や風味も楽しめるおしゃれなフランスの果肉ソースなのだ。
早速キウイのコンフィチュールを雪山へ投下。キウイの甘い香りと見た目の爽やかさが格段にアップ。これは期待大。

いざ実食!!
先ず、ジンジャーミルクのベースのみでいただく。ふわふわの氷が一気に口の中で溶けて急速冷却してくれる。
とても爽やかで文句無しに美味しい。これだけでも十分成り立つ。
次はキウイのコンフィチュールを乗せて二口目。
果肉の食感とキウイの程よい酸味がジンジャーミルクにとても馴染んでいる。
このジンジャーミルクという発明がそもそも素晴らしい。さすが生姜シロップ専門店。
どんな果物でも上品に仕上げてくれる。

ジンジャーだけでもミルクだけでもダメ。この二つの組み合わせで必要十分を満たすのだ。
海老とアボカドと似たような関係値かもしれない。
感激している間にカマンベールチーズベースのブルーベリーアールグレイが到着。
カマンベールチーズのかき氷は想像の斜め上だった

いよいよ本命の到着。先ず、迫力が凄い。
上にクリームチーズのエスプーマが鎮座している。カリカリのクルトン入りだ。
想像の斜めうえをいく組み合わせだが、早速恒例のアレを始める。

30代独身男性がクリームチーズのエスプーマかき氷にコンフィチュールを盛り付ける画は流石に地獄絵図でしか無いので、女性モデルさんに協力してもらったのは言うまでもない。
30代になると異性とのコミュニケーションはきっとそういう口実が大事になってくる。

いかがだろうか。タピオカでは無い。ブルーベリーだ。
こんなに沢山入っているのは嬉しい。
クリームチーズとブルーベリー、そしてカマンベールチーズベースの氷のトリプルコンボ。
世の女性のツボを押さえるどころかグリップ、いやガッチリホールドしている。
食べてみると先程のジンジャーミルクベースのものとは対照的な味わいに驚く。
これはこれで別物かもしれない。
チーズのまろやかさが食感の異なる3つの素材をしっかりまとめている。初めての味わいだ。
塩気のあるカリカリのクルトンが更に良い味を出している。
どっちが好きとかと聞かれると、私は5.8対4.2でカマンベールベースの方だと答えるが、是非仲良しのお友達と二人で行って両方頼んでシェアをして食べ比べて欲しい。
入店前はあれだけ焼き鳥が食べたかったにも関わらず、あっという間に完食してしまった。
かき氷は英語でなんという?
最後にここまで記事を読み進めてくれた読者の皆様に、かき氷の英語表現をお伝えして終わろう。
- shaved ice
- snow cone
海外のお友達に日本の夏の話題として是非、かき氷体験をお勧めして欲しい。

連日満席の銀座のジンジャーの攻略方法
先にも書いたがこのお店は満席であることが多い。
好きなタイミングで入店できればラッキーだ。
なので入店したい時間から逆算して先に店頭で名前を書くことをお勧めする。
昼の時間帯は席の時間制限も設けているので程よい回転で入れ替わるようにしてくれている。
銀座という土地柄、ショッピングにでも出歩けばあっという間に1、2時間は過ぎるであろう。