モナコグランプリ2021第2話〜オテルドパリ編〜テラス席でF1観戦〜

モナコ最高級ホテルであるオテルドパリのメインダイニング「ルイキャーンズ・アランデュカス」でランチを食べながらF1を観戦した話

目次

オテルドパリとは

モナコと言えば皇居のおよそ二倍の面積しかないコンパクトな都市で有名だが、そんな狭い場所に高級ホテルが至る所に点在している。

名所のひとつであるモナコ最古のカジノであるカジノ・ド・モンテカルロの目の前に陣取るホテルこそがオテル・ド・パリ・モンテカルロ (Hotel de Paris Monte-Carlo)だ。

1864年の創業以来、世紀を超えて世界中のVIPから愛され続けるモナコの権威ある老舗5つ星ホテルである。
なんとこのホテルの目の前がF1のコースの通過点になっているのである。

普段はカジノやヨットハーバー、高級ブランド店が軒を連ね、世界中のセレブたちが訪れる優雅な街だが、
毎年5月のレース期間中は2車線の一般道路の脇に頑丈なガードレールが設置され、世界一の難コースに姿を変える。そしてその期間、旅行者はF1のチケットを保有している者しか街の中心部には入れない徹底ぶりだ。

モンテカルロの街を封鎖して1周3340mのコースを争うF1だが、この市街地コースは道路幅が非常に狭い為、追い抜きが難しい。レース中はペースの遅いマシンの後方に数台が数珠繋ぎとなり、無理な追い抜きで接触する場面がよく見られる。その為、ポールポジションを獲得したドライバーがそのまま優勝することが多いと言われている。

ルイキャーンズ・アランデュカスとは

モナコ公国・モンテカルロにある「ルイ・キャーンズ アラン・デュカス」は、その名の通り、アラン・デュカス氏のレストランだ。1864年創業の老舗ホテルにあるこの店をデュカス氏が任されたのは、1987年、31歳の時。その33カ月後、当時の史上最短記録で三ツ星を獲得したという権威のあるレストランである。

私が初めてモナコを訪れたのは2015年の1月4日。パリでおひとり様カウントダウンをしてからモナコを訪れた。その時のレポートも面白いエピソードがあるのでいつか書きたいが、あれから10回は訪れているモナコ。

当時はアランデュカスが改装中の期間もありなかなかチャンスに恵まれなかった。もちろん超高級レストランなので金額的にもそう気軽に行けるものでも無い。一人旅が多い私にとっては特に敷居が高いレストランでもあった。

そんな初アランデュカスがF1の日に訪れた。というよりこの情報を知っていたので私の初アランデュカスはF1と決めていたのが実の所である。

アランデュカスのテラス席はカジノ広場の目の前である。つまり、F1マシンが目の前を通り過ぎるのである。
唯一無二の体験価値がある事は言うまでもない。

ルイキャーンズ テラス席

ワイン飲み放題の絶品フレンチ

飲み放題と表現すると居酒屋感が出てしまうのでフリーフローと表現を訂正しよう。

食事は圧巻のひと事。フレンチのコースは東京でも特別な時に食べるが、本場のフレンチは日本人の舌には合わないと言う人も多いと感じる。だがこのアランデュカスにそんな心配はするだけ無用だ。

料理に口を出せるほどの人間では無いので一言今風の言葉で失礼。

控えめに言って最高


このデカ盛りキャビアを見ればこれらか訪れるフリーフローがどれだけ素晴らしいものかお分かり頂けるだろう。

ワインのラインナップは白は2017年のムルソー。

ヒレ肉とフォアグラに合わせるのはこちらの赤。

どちらも1万円弱で買えるお手頃ワインだが、高級店でしかもフリーフローで飲むとなると、、恐ろしい。。

食後のデセール(デザート)とコーヒーも最高。

F1マシンの迫力は圧巻

カジノ広場はもちろん一般道なのでどれだけのスピードで走り抜けられるのか疑問に思う方も多いと思う。

分かりやすく説明するなら終始ウルサイ。

ウルサイを通り越してもはや感動へ変わるのだが、F1マシンが一列になりながら猛スピードで狭いカジノ広場の道を駆け抜ける様子はまるで地を這う龍のようだ。

クラッシュのアクシデントも迫力が凄い。ファンから見たら当たり前なのだろうがもF1 マシンはもや車では無い。

因みに、アルファタウリホンダから日本人の角田選手が出場していた。
同じ日本人として誇りに思います。

F1のチケットはいくら?どこで買えるの?

ところで、F1のチケットは一体いくらで買えるのか。こちらの公式サイトで購入可能であるが、いつどこで観戦するかでその値段は倍以上変わってくる。もちろん決勝が一番盛り上がり値段も高くなる。

残念ながら今回私が体験した、アランデュカスでランチを食べながら観戦するパッケージプランは無い。
ホテルとのお付き合いがある現地在住の人間が毎年のテーブルを抑えるシステムとの事で、今回はモナコに在住する知人にテーブルをとって貰ったと言うのが事の経緯である。

世界中からVIPが集まるモナコグランプリ

F1自体に興味がある方は言うまでもなく最高の空間だが、そうで無い方にも楽しめる魅力がこのイベントにはある。イベントと呼ぶには少し安っぽい、もはや文化であり祭典という方が正しいだろう。

この街が特に煌びやかに彩られるF1シーズンはラグジュアリーを愛する人々が世界中から集い、ハリウッドスターなどの海外のスーパーセレブがその辺を歩いている。

私のような一般人にとっては映画でしか見ない未知の世界であるが、彼らと同じ空気を吸えるこの機会は自分を高める良い修行の空間でもある。人生を楽しむ上でラグジュアリーは重要な理念にしたい。

後ろの席のジェントルマンに葉巻を頂き一緒に吸う筆者
おーまいごっと
BARON編集長
ラグジュアリーをコンセプトに旅の記録やグルメ、モノや人との出会いを記事にしてます。
趣味はひとり旅、映像制作、トライアスロン、料理、ワイン、筋トレ、サウナです。
毎月ワイン会を開催してます。
現在25カ国訪問。私の日常については下記コラムにて書いております。是非覗いてみてください。
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