モナコグランプリ2021第1話〜出発編〜自己責任で出国してください〜

コロナ渦の5月、羽田〜パリのフライトJAL便で「搭乗できません」と言われたがなんとか行けた話

目次

モナコグランプリ2021へ参加が決定

コロナにより2年ぶりの開催となったフォーミュラワンモナコグランプリ。
5月20日から予選スタートで23日が決勝。モナコ在住の友人の図らいで参加が確定したのが約1ヶ月前。

当時はフランスもロックダウン中で入国できるかすらも定かでは無い状況で国内も相変わらずの重苦しいムードに私のストレスも限界に達していた。

思えば、毎月のように海外に足を運んでた日々が急変した事はとても耐え難い状況だった。

2020年の2月、私はメキシコに居た。メキシコシティからカンクンへ飛びその後キューバへ渡り本場のシガー(葉巻き)とヘミングウェイが愛したダイキリとキューバサンドを堪能し成田へ帰る満席の機内でマスクをするようアナウンスがあったのを鮮明に覚えている。

いったいコロナウィルスがこれほどまで猛威を振るうとは誰が想像しただろうか。

満席の機内で外国の方がマスクをする光景は異様で、マスクをしないと感染のリスクが高まると言われながら食事中にはマスクを外して食べるその光景は滑稽にも思えた。iphoneが教えてくれたのだが私はその一ヶ月前の2020年1月はタイに居た。フットワークの軽さだけは昔から素晴らしい

キューバは印象深い国だったので、興味がある方はこちら記事を見て欲しい。

PCR検査での驚き にしたんクリニックがすごい

あの忌々しいロックダウンから実に1年3ヶ月ぶりの海外渡航。
日々刻々と状況が変わる中での事前準備やリサーチにはとても苦労した。

今回はJAL便で羽田ーパリ、エールフランスでパリーニースを予約した。
出国前のPCR検査はJALと提携している「にしたんクリニック」の銀座院で受けた。

費用は16000円程。フランス、モナコ入国で義務付けられている鼻咽頭検査という鼻に綿棒を入れる方式で検査をした。
おしゃれなクリニックで美人のスタッフさんから鼻に綿棒を入れられる遊び、、いや「検査」はものの1分で終了した。

マスク効果で女性の顔面偏差値が東大レベル。いや表現が難しい、、。
顔面偏差値が東大だと東大の女性のって意味になる。そうではなく顔面偏差値が高い、つまり美人だということが言いたかった。担当してくれた看護婦さんが素敵なだけだったのかもしれない。

驚きは陰性証明を受け取りに行った際にも起こった。
渋谷のスクランブルスクエアにある、にしたんクリニックの運営会社へ受け取りに行ったのだが、到着した高層階フロアはまるで高級ホテルのラウンジのような洗練された空間で非常に驚いてしばらく入り口が見つけられずに同じフロアにいるのに電話で確認してしまったくらいだ。ちなみにここでも書類を持って来てくれた方は美人だった。

みんなが美人に見えるので工業高校病の疑いがあるのかもしれない。

私の田舎では工業高校病というワードが当時存在した。女子率が少ない工業高校では女性がとびきり可愛く見えるというもので私は進学校だったので工業高校へ通う友人によく羨ましがられた。

だが、その点で言えば女子校から共学に変わった高校があり、その最初の学年の男子生徒こそ羨む対象なのではないかと思う。いつかにしたんクリニックに美人のスタッフさんの謎について取材に行きたい。

帰国後、渋谷へ行くとにしたんクリニックの広告でジャックされてた。
テレビCMでも「たんたんにしたん、にしたんたん♪」と、、。相当儲かっているらしい。ますます気になる会社だ。

空港カウンターでトラブル勃発

脱線してしまったが、出国2日前に無事陰性証明を受け取り、いざ出国。今月一番のルンルン気分で空港カウンターへ向かったがそこで事件は起きた。

手続きを進めているとグランドスタッフの人の顔色が曇り、何やら上司に問い合わせしている。どうやら出発出来ないらしい。

「????」

一瞬なんの事か理解が出来なかったが、要するにフランスへ入国をするには、居住者やその家族、もしくは仕事で行く際は現地会社が国の機関へ申請して入国を承諾する旨の書類が無いと入国出来ないそうなのだ。

そんな話は聞いてない。こちらはスカイスキャナーで安くチケットを取ろうと思ったのだが、何かトラブルがあっては困るので手数料を払ってでも某エキスプレスのコンシェルジュデスク経由で入念な調査の末に予約したのだ。

しかも某エキスプレスのコンシェルジュデスクの方はフランスの最新状況を随時とても親切に連絡してくれたので万全の体制は整っていたはずだった。

出国出来ないとなると、飛行機代やF1のチケット代その他リザーブしていた予定はもとより、渡航の為に頑張って捻出した費用が全て無駄になる最悪の事態だ。私は猛反発した。当たり前だ。こちらは1年3ヶ月ぶりの海外、しかもモナコGPに参加できる貴重な機会、それを明確な根拠も無しに行けないと言われるのは到底納得出来ない。

上の方との審議の結果、自己責任で出発OKとなった。
説明しよう。自己責任とはパリへ着いてイミグレでNGと言われればフランスの空気を吸うことなく強制的に帰国になり、その保証は航空会社としてもしかねるというものだ。

常に自己責任で生きている私にとってはそんなの朝飯前だった。行けるなら自分で説明できるしある意味今回の渡航は仕事でもある。一応、モナコの友人の会社の所用という事もあり会社名や滞在先住所も把握している。

おそらく、コロナ渦ということもあり帰国や仕事以外の乗客が私しか居らず、前例が無かったので観光目的では入国出来ないと判断を下したのだろう。

何はともあれ搭乗出来たことにひとまず安堵。周りを見渡すと機内の乗客率は10%ほど。

こんなに少ない飛行機は初めてだ。周りを気にせず3列シートをフルフラットにできるのはエコノミーなだけに少し得したようにも思う。久々の機内食は若手料理人とのコラボメニューだった。

自己責任フライト 運命のイミグレーション

12時間の空の旅はわりとあっという間であった。パリ、シャルル・ド・ゴール空港へ到着。
いよいよ運命の関門、イミグレーション。

コロナ渦ということもあり人も少なく待ち時間もなくその時は来た。少しは待ちたかったが、乗客が居ないからしょうがない。パスポートとPCR陰性証明書を提示。渡航目的を伝えた。「オラF1にいくだ。。。」

「・・・・・・ガシャン!!」

何のお咎めも無しにスタンプを押されてあっけなく通過完了。笑

JALの方に自己責任とまで言われ、内心ビビるにビビってたがあまりのモーマンタイぶりに拍子抜けしてしまった。

因みにパリーニース便は満席。

海外では日本がコロナ危険国?

コロナ渦で海外なんて行く人は居ないと思っていたが、トランジットで立ち寄ったCDGには沢山の人がいる。
私が到着した便は早朝ということやトランジットで6時間くらい待ったのでこの写真を取った時には人が少ないが、このあと続々と人が増えてきた。


フランスだからなおさら多国籍。小学校の頃に習った言葉「人種のサラダボウル」という謎な比喩ワードを思いだすほどに様々な国の人が居た。仮にここがサラダで我々が野菜だとしたら私はブロッコリーを希望する。

失礼。

この光景を目の当たりにして思った。行動しないと見えない事だらけだという事。

コロナ渦で海外だなんて非常識という意見もあるだろう。だが、はっきり言おう。海外では日本の方がコロナ危険国なのだ。

井の中の蛙状態では大海を知る事は出来ない。機会とは自分で作るもの。結局物事は自分がエネルギーを傾ける方へ動くのだ。

トランジットエリアに大好きなPAULがあった。
PAULのチョコクロワッサンが大好きな私はフライトの疲れを甘いものでリフレッシュしようと店へ入ったが、
あいにく品切れだった。


仕方なく歯が砕けるほどに固いフランスパンのサンドイッチを購入した。わかってはいたが日本のパンが柔らかすぎるのかと思うくらいに固かった・・・

ホットコーヒーを飲みながら久しぶりの海外の空気を愉しんだ。

インスタグラムのストーリーに公開していた親しい友達から海外の情報について沢山質問が来た。
みんな海外へ行きたいのだ。

おーまいごっと
BARON編集長
ラグジュアリーをコンセプトに旅の記録やグルメ、モノや人との出会いを記事にしてます。
趣味はひとり旅、映像制作、トライアスロン、料理、ワイン、筋トレ、サウナです。
毎月ワイン会を開催してます。
現在25カ国訪問。私の日常については下記コラムにて書いております。是非覗いてみてください。
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる