不便極まりない魅惑の国キューバ 〜入国編〜

キューバ

キューバ入国に必要な手続きについて。#ツーリストカード #海外保険の英訳証明書

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人生で一度は訪れたい国、キューバの魅力

2020年2月14日、私はキューバの首都、ハバナへ居た。

旧車と葉巻きが好きな私にとってキューバは人生で必ず訪れたい場所の一つ。
幸いにもカンクンでの私用が想定より早く済んだこともありハバナ行きを決心した。

キューバという国は歴史を遡ればスペインの植民地だったということもあり、街は当時の建築がそのままの風情を保っている。

オールドハバナと言われる街並みはまるで半世紀前の映画の世界で、街を歩けばカラフルな旧車が大きなエンジン音と黒い排気ガスをもくもく出しながら我が物顔で走っている。その光景は今が21世紀であることを忘れてしまう。

キューバ

この国はインフラはもとよりネットなどの通信環境もまだ整備されて居ないどころか、スーパーでさえモノが無い。生活水準は1960年代で止まったままなのだ。

これにはアメリカとの国交が断絶した1961年以来、経済封鎖により車をはじめとした工業製品をアメリカから輸入することが出来なくなったという背景がある。
また、政府の方針として新車の販売は2011年まで禁止されていたために、市場には1961年以前にアメリカから輸入していた車しか存在しない。
このような経緯がありキューバはいつの間にかクラシックカーの宝庫となった。

2015年に実に54年ぶりとなるアメリカとの国交回復を果たしたキューバだが、2020年に私が訪れて思うことは、確かに国交は回復したものの、両国の関係は正常化していないこともあり、この国が早急にアメリカの影響を受け資本主義に染まる事は無いように思えた。この空白の54年の間にキューバのアイデンティティが確立されたようにも思う。

キューバは不便を愉しむ国といっても過言ではない。何故なら我々の当たり前が当たり前では無いからだ。
キューバを訪れたいと考えている方はきっとこの記事が役に立つだろう。
事前に心構えがある事と場当たりの対処では精神衛生上、雲泥の差が出る。

キューバへの行き方、アメリカルートは避けるべし

まず、キューバへの行き方について解説しよう。
キューバの首都、ハバナまでは日本からの直行便がないため、アエロメヒコ航空でメキシコシティを経由、もしくはエア・カナダでカナダのトロントを経由するフライトが一般的。アメリカの主要都市からも就航しているがややこしい問題もあるのでアメリカに滞在しているという事情がなければ前者のルートがスムーズだろう。

私の場合はカンクンに滞在していたので本記事ではカンクンからの行き方の解説になる。
カンクンからハバナまでは約1時間。航空会社はインテルジェット。カンクンとの往復で約3万。

カンクン8:15発→ハバナ9:25着の便で向かった。約1時間で行けるが日帰りはできるがオススメは断固しない。
最低2泊3日は滞在したい。これは別記事で記載するが、要領の分からない国でのタイトなスケジュールは自分の首を絞めることになる。

ツーリストカードの取得方法

さて本題へ、キューバへ入国するにはツーリストカードというビザをゲットする必要がある。

ネットを検索するとツーリストカードを取得するには事前にキューバ大使館へ申請またはペンギンツアーなどのツアー会社で申請する2パターンがある。更に海外保険の英語訳証書も必要との事。

私の場合、キューバ渡航はカンクン滞在時に決めた事でネットに必要と記載のある事前準備は全くしていなかった。ヨーロッパでもブリュッセルからアムステルダムに気分で行くという事があるがそんな感覚だ。

結論、キューバへ行くのにツーリストカードはカンクン国際空港のチェックインカウンターで購入できる。
厳密に言うとキューバ行きのカウンターの列にチケットのダフ屋みたいなおじさんがツーリストカードを手売りしている。

ツーリストカードの値段は1人400メキシコペソ(2400円ほど)。ネットで調べるとペンギンツアーでは国内の即日発行(当日受け取り)で2万ほど。どちらが良いかは一目瞭然だ。

因みに買い方は普通におじさんに話しかけるだけ。おじさんにパスポートの提示を求められるので渡せばおじさんが慣れた手つきでその場で書いてくれる。発行というか書くだけだ。どちらにしろ便数も少ないことからカウンターには長蛇の列ができるので、他の人達が買っている様子を見れば安心できるだろう。

そして無事にゲットしたツーリストカード(ビザ)をカウンターでパスポートと共に渡せば無事チケットが発券される。もうひとつ必要と記載されていたアイテムである海外保険の英訳証書。これは提示を求められ無かった。

これでキューバ入国は完璧である。次の記事ではキューバ入国編をお伝えする。

おーまいごっと
BARON編集長
ラグジュアリーをコンセプトに旅の記録やグルメ、モノや人との出会いを記事にしてます。
趣味はひとり旅、映像制作、トライアスロン、料理、ワイン、筋トレ、サウナです。
毎月ワイン会を開催してます。
現在25カ国訪問。私の日常については下記コラムにて書いております。是非覗いてみてください。
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