不便極まりない魅惑の国キューバ〜ハバナ編〜

ハバナ滞在の貴重な実録レビュー!!

前回の記事でキューバ入国のマストアイテムであるツーリストカードの取得など、入国についてのイロハを伝授した。

本編はキューバの首都、ハバナに滞在した記録を紹介する。

事前情報として私がハバナを訪れたのは2020年の2月。コロナが世間で騒がれ始めた頃。
カンクンに滞在する所用があり滞在中に急遽思いつきでハバナへ行くことになった。

このタイトルの通り、キューバは不便極まりない国である。だが、また行きたいかと聞かれれば、行きたいと即答する。
不便を凌駕する程に魅力が詰まっている国であることは間違いない。

その魅力はさておき、キューバを楽しむには様々なマインドセットが必要である。ネットで検索しても表面的な部分しか記されていないことから、一体何が不便なのかを私の体験をもとに具体的に書き記したいと思う。

目次

キューバ到着後の困る事NO.1〜ネット接続方法〜

キューバでネット接続をするには、国営キャリアETECSAが販売しているプリペイドのWiFiカードを購入する方法と、
SIMカードを購入する2つの方法がある。

私はSIMカード派で出国前にアマゾンで周遊SIMを購入して現地へ向かう。
今回は急な訪問で滞在も短いという事もあり現地でwifiカードの購入を選択。

購入場所は空港やホテルや街中で買えるのだが、購入したからと行ってどこでも使えるわけではない。
指定のWifiスポット(購入場所)でのみ時間制で使えるというものでその不便さは容易にご理解頂けると思う。

私はどの都市でもそうだが空港へ到着後、まずホテルへチェックインする。
そして最小限の荷物で周遊するのがお決まりだ。

エクスペディアでクチコミ評価が割と良かったホテル「チリハバネロ」へ向かう。
このホテルのWifiを使用する予定が、あいにくチリハバネロのWifiが弱すぎて使いモノにならなかったので仕方なくWifiカードの購入をすることに。

ホテルの人や現地の人にWifiカードの購入場所を聞いて向かったが、辿り着くまでにかなり時間がかかってしまった。

と言うのも彼らにWifiカードの購入場所を聞いても、帰ってくる返答は住所や店名でなく、「ここからあっちにしばらく歩いて右側」とか言う非常にアバウトな説明なのだ。

キーワードを頼りにゲーム感覚で向かうしかない。
結果的にとある雑居ビルの2階の事務所みたいなところだった。


看板も無ければ、1階の八百屋の人に聞いても知らないとしか言われないから分かる訳も無い。笑
アジアではよくある事だから別にストレスではないが、目的地が判明した瞬間の喜びは堪らない。
同時に1階の八百屋のお父さんを恨む。笑

パスポートを提示し、1枚1時間2.5クック(1クック=約110円)で購入。
空港では1枚1クックで購入できるらしい。

単価的には高いが、値段よりも辿り着けた喜びとネットに接続できた喜びが勝る。
どちらにせよここでしか使えないのだからこれくらいは許容範囲内だろう。

ハバナ周遊の定番 クラシックカータクシー

ハバナを散策しているとホテルなどでカラフルなクラシックカーが止まっているのを目にする。
もし、数台止まっており、運転手がたむろしていればそれば観光タクシーで間違いない。


自分の好みの車があれば迷わず声をかけて値段交渉をしてみよう。
キューバ人は気さくでフレンドリーだから心配ない。
VELTRAなどでの日本語ガイドツアープランもあるが高い。
例えば半日昼食無しプランで1万ほど。昼食込みでその倍ほど。


観光タクシーの最大の利点はハバナの街並みをオープンカーで周遊することだ。
はとバス感覚で見て楽しむだけなので30分も走れば十分。

クラシックカーはお世辞にも快適とは言えないので長い時間の乗車はストレスになる。
私の場合は自分の都合で選択したいので交渉をするのが自分ルールだ。

今回のケースはホテルのシガーバーへ寄った帰りにホテル前に止まっていたタクシーに声をかけた。
値段は基本的に時間制。申し訳ない事に正確な値段は忘れたが、30分で2000円ほどだった記憶がある。

日本人の感覚で30分2000円でキューバの主要観光地を巡る事ができれば満足だろう。
交渉の流れとしては1時間5000円から始まり30分でいいから革命広場をメインで回ってくれ、2000円で。
と言う流れだったと思う。


当然、値段を聞いた最初のプライスで受け入れてはならない。
相手の下限を知ることと、相手もビジネスであることを理解した上でサービスしてもらえるように交渉を進めて行こう。

相場などが分からない時には当たり前だが自分が気持ちよく払える範囲内が自分の予算。
自分達が彼らにとって旨味がある事を認識させるのも大事だ。

因みに今回のドライバーの連絡先を聞いたので別の機会でも彼らを呼ぶ事にした。
ハバナへ訪れたらクラシックオープンカーでの散策は1番最初にやるべきプランなのは間違いない。

キューバの葉巻事情

キューバはご存知、葉巻大国だ。
キューバの象徴であるチェ・ゲバラが葉巻を豪快に吸う姿誰もが想像できる画だろう。

私もシガー愛好家のひとりだが、シガーバーを訪れて驚いたのはその値段だ。
なんと日本で購入する1/5ほどの値段なのだ。

もちろん関税の問題で高くなっている事は承知だが、私の大好きなロメオ・Y・ジュリエッタのワイドチャーチルが700円ほど。日本ではは税込で3300円ほどだ。半額どころの騒ぎでは無い。トリニダットも安い。

ハンドキャリーで50本くらいなら持って帰れるらしいが、アメリカを経由すると没収される可能性もあるとのことから現地で愉しむ事にしたがこの価格差には驚いた。

ハバナには5つの工場がある。

  • エル・ラギート工場
  • パルタガス工場
  • ロメオ・Y・フリエタ工場
  • H・アップマン工場
  • ラ・コロナ工場

パルタガス工場は一般にも開放しているとのことだが、今回は残念ながら訪問できなかった。次回の楽しみにするとしよう。

キューバの食文化

キューバは物資の供給に苦労した歴史的背景もあり、化学肥料に依存しない有機農法が発展した結果、実はオーガニック先進国であるとも言われている。

味付けに関してはメキシコと近い印象だ。現地人のオススメのお店を教えてもらい訪問したが、もちろん美味しいかったが、値段を考慮すると太鼓判を押すにはパンチが足りない。

一番印象に残ったのは空港の売店で買ったキューバサンドだ。200円ほどだったがこれは絶品だった。

ヘミングウェイが愛したフローズンダイキリ

『我がモヒートはボデギータにて、我がダイキリはフロリディータにて』ヘミングウェイが遺した言葉があるようにハバナ滞在中にはこの2つのバーは名所にもなっている。


スケジュールの関係で今回はフロリディータのみ訪問。扉を開けると沢山の人がフローズンダイキリ目当てに訪れていた。
生演奏バンドが店内の雰囲気を盛り上げる。

その作り方は豪快。バーテンダーもびっくりの約20人前を一気に作る大量生産方式。
確かにフローズンなら間違いなくこの方が効率が良い。

爽やかな味わいはお酒である事を忘れるがしっかりダイキリ。
飲み過ぎには注意と言わんばかりにヘミングウェイが見つめている。

キューバ人は2つのことを同時にできない!?

キューバは素晴らしい国。
私の主観ではあるが良い点と悪い点を感じたままに書く。

  • 良い点
    ・陽気で親切。街で話しかけてくれたり道や美味しいレストラン等教えてくれる。
    ・思ったより治安が良い。(場所によるのだろうが)

    他国の夜に比べると全然治安が良い。深夜12時に旧市街を歩いてjホテルへ帰ったが、全く問題無かった。
    日中も深夜も旧市街の路地裏では子供たちが元気に遊んでたり、たむろして話している大人は居るが変な人には遭遇しなかった。もちろん、知らない土地では注意すべきエリアを事前にホテルの人にも聞くべきである。

    私の経験談ではあるがメキシコやバルセロナ、ナポリの夜の方がよっぽど怖かった。
  • 悪い点
    ・排気ガスが臭い。
    キューバはご存知旧車がガンガン黒煙撒いて走る国。タクシーに乗ると窓をあけないように言われるくらいガソリンと排気ガスの臭いが酷い。オープンカーや三輪車タクシーに乗る際には特に注意。三輪車タクシーは信号待ちだと前の車の排気ガスをダイレクトに喰らうので即KOされるから覚悟してなるべし。私が乗った3輪車タクシーは途中で動かなくなってしばらく海沿いで代車を待つ事になった。
    自転車タクシーも乗ったが、これはおすすめできない。何故なら彼らは坂道が苦手だ。坂の途中でもうここでいいか?と降ろされる。笑

    ・2つの事を同時に出来ない
    これを知ってキューバへ行くのと行かないのではスケジュールの組み方が変わる。知らないで行くと間違いなくイライラするので注意。

  どういう事かと言うと、例えば、レジ打ちが異常に遅い。今日バイト初日ですか?レベル。
  基本的に前の人の注文が全て完了するまで次の人の注文を受け付けない。

  そしてその中のオーダーも一つ一つしか作業出来ない。
  キューバでお店の前で行列が出来ていたらそれは人気店ではなく、単純に作業が遅くて混んでいるだけと
  認識したほうが良いだろう。キューバの人がのんびり屋が多いのか、日本人がせっかちなのか。

とにかくキューバは素敵な場所である事には変わりはない。

おーまいごっと
BARON編集長
ラグジュアリーをコンセプトに旅の記録やグルメ、モノや人との出会いを記事にしてます。
趣味はひとり旅、映像制作、トライアスロン、料理、ワイン、筋トレ、サウナです。
毎月ワイン会を開催してます。
現在25カ国訪問。私の日常については下記コラムにて書いております。是非覗いてみてください。
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